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平成28年度通常総会会長挨拶

特定非営利活動法人 日本防災士機構
会長 古川貞二郎

平成28年度通常総会講話

 平成28年6月23日:憲政記念館会議室(東京都千代田区)

 

 去る3月1日、憲政記念館で開催いたしました「防災士10万人記念大会」には、多数の役員の方々の御出席を頂き、皆様と共に意義ある式典を営むことができましたことは、誠に喜びにたえません。

 お陰をもちまして記念大会は盛況理に、終了することができました。

改めて心より御礼を申し上げる次第でございます。

 

 さて、記念大会におきましては、当日来賓として出席を予定された安倍内閣総理大臣からは国会出席のため代理として内閣官房副長官の御派遣を頂き、御祝辞の中で「今後20万人30万人と、防災士になる方が増えることを祈念し期待します」とのお言葉を頂きました。

 また、総務大臣(代理)からは「国民の生命財産を守り、災害に強い強靭な国づくりを実現するためには防災士の皆様の力が無くてはなりません。10万人もの方がそうした活動をされるに至っていることは、大変に心強い限り」との御祝辞を頂きました。

 更には、自らご出席をされた河野防災担当大臣からは「防災士の存在が必要だ。防災士の活動を大いに期待する」との力強い励ましのお言葉がございました。

 

 生い立ちの歴史も浅く、まだまだ社会からの評価も必ずしも定まっているとは言えない我が国のNPO運動における、その中での一機関の活動に対して、国家を代表する御三方から、公開の場においてこのような励ましのお言葉を賜りましたことについて、改めて日本防災士機構の存在の重みを感じた次第でございます。

 

 振り返りますと、私が日本防災士機構の会長に就任致しました平成18年5月当時においては、初めてお会いする方に防災士機構の名刺を差し出しますと、「防災士というのは何んですか」とよく問いかけられました。

 あれから10年余の歳月を経た今日においては、役職員の皆さんが山あり谷ありの数々の難所を乗り切り、文字通り「継続は力なり」とする努力の結果、いわゆる3本の柱から成る基金を設ける迄に経営基盤を築き上げる事が出来ました。

 然しながら皆様、当機構が今日の姿に立つことができたのは、当機構の役職員の努力もさることながら、私達の手を引き背中を押して頂いた、多くの方々のお力添があったればこそであります。

 

 まず第一には何をおいても、全国を網羅する強固なネットワークを持ち、個人としても地域の信頼性の篤い全国郵便局長会様による、組織的な防災士資格取得の取り組みであります。

 郵便局長の皆様の結束したご協力により、当機構が着実な歩みを進めることが出来たと申しても決して過言ではありません。

 第二には、6つの国立大学をはじめ民間の防災士養成機関が、当機構と車の両輪としての役割を荷って頂き、防災士の養成に力を注いで頂いたことであります。

 特に民間の養成機関においては、これ迄に全防災士11万人の半数に及ぶ多数の防災士を養成されております。

 更に忘れてならないのは、防災士養成研修で御指導頂いた講師の先生方の存在とご貢献であります。

 私はたまたま防災士の研修を受けた方の感想文に目を通したことがありますが、そこには日本を代表する専門家である先生の講座に参加して「目から鱗」の感じで防災にめざめ、防災士になる事の意欲を掻き立てられたとの感想がありました。

 講師の先生の中にはこのような魂の籠った防災士を育て上げる講座の講師を、実に1,000回を超す回数お務めいただいた方もおられます。また、講義出演回数が200回、300回を超すような、防災界の第一線で活躍されている著名な先生方も数多くおられることを、この機会に皆様にご報告しておきたいと思います。

 第三には愛知県、愛媛県、大分県をはじめとする全国津々浦々の300を超す自治体が、防災士の重要性に着目され、公費を投じて防災士の養成に取り組み、4万人もの防災士を育て、そして活用して頂いていることであります。

 第四に心強い支えとなりましたことは、国民の安全と安心確保の第一線で活躍されているプロフェッショナルな消防職団員と、警察官の方々が、これまで合わせて実に17,000人以上も防災士の資格をとって頂き、民間資格である防災士の資格に一層の信頼性を与え、また、活を入れる役割を果たして頂いたことであります。

 

 こうした公的機関も民間も何の隔たりもなく、一民間組織に信頼と力をお寄せ頂いたことは、私達が取り組んでいる「防災士」の養成事業が、社会の「新しい公共財」として正当に評価され、社会から受け入れられていることの証明に他ならないと思います。

 もとより、当機構のこれ迄の活動に対して、NPOによる社会活動の成功事例として、政府をはじめ各界から格別の評価を頂いた事は名誉であり有難い事ではありますが、私達は此れからも息の長い運動を進めるに当って、防災士を増やす目標の達成のみに止まる事は有ってはならないと考えております。

 何となれば、東日本大震災の余燼も収まらない裡に発生した熊本地震に見られるように、国政にも影響の来たす重大災害は、忘れる暇もなく今後も発生するものと予想され、そうした我が国の防災最前線において、地域の防災力強化のために、今やなくてはならないのが防災士であります。その意味では10万人防災士の実現は、その第一のステージにしか過ぎないと言ってもよいと思います。

 

 幕開けする次なる防災士10万人新時代のステージにおいて、私たちは新たな社会的責任の下に、防災士の活動分野の新たな展開が需められているものと思うのであります。

 これからはじまる防災士10万人の新時代は、これ迄の第一のステージをふまえ、元気な芽から葉を繁らせ立派に果実を育て上げるステージとなることが期待されています。

 

 私は会長を勤めさせて頂いてから本総会で満10年となりました。防災士新時代を迎え、任期満了を機に会長職から身を引かせていただくことにいたしました。

 本日の会議において國松孝次さんという、日本防災士機構の新しい指導者として相応しい、立派な方が新しい会長として推薦されております。

 皆様には、新しい会長のご指導の基、所期の目的に向かって堂々と歩みを進めて、更なる発展を遂げられますよう切にお願いを申し上げる次第でございます。

 

 結びとなりますが皆様、日本防災士機構は来る平成34年には、創立20周年を迎えます。

 そのときには、私は防災士もおそらくは20万人となり豊かに葉を繁らせ、果実を実らせていると信じております。このことを切に祈念申し上げると共に、これ迄10年もの間、ご支援を賜りました多くの関係の皆様、そして私をお支え頂きました役職員各位に対して、心からの感謝と御礼を申し上げる次第であります。

 

chairman
会長略歴

年月経歴
昭和 9年 9月佐賀県に生まれる
昭和33年 3月九州大学法学部卒業
昭和33年 4月長崎県庁総務部
昭和35年 1月厚生省年金局
昭和61年 6月内閣官房首席内閣参事官
平成元年 6月厚生省児童家庭局長
平成 2年 6月厚生省大臣官房長
平成 4年 7月厚生省保険局長
平成 5年 6月厚生事務次官
平成 7年 2月内閣官房副長官
平成15年 4月早稲田大学大学院公共経営研究科客員教授
平成16年 9月男女共同参画会議委員
平成16年12月皇室典範に関する有識者会議委員
平成17年 7月恩賜財団母子愛育会理事長
平成18年 5月日本防災士機構会長
平成28年6月日本防災士機構名誉会長