防災士の認証と防災士制度の推進で地域社会の防災力向上に寄与する
当機構が制定し推進している防災士表彰制度については、防災士表彰選考委員会による選考の結果、下記の通り2024年防災士功労賞受賞者が決定いたしましたのでお知らせいたします。
防災士表彰制度は、防災士としての活動及び社会貢献活動等に関して顕著にして他の模範となる大きな功労があった防災士または防災士のグループ・団体に対し、これを称え顕彰することにより、防災士全体の志気を高め、活動意欲の増進を期待すると共に、防災士制度の更なる進展に寄与することを目的として、2016年に制定いたしました。
① 全国都道府県
② 防災士研修実施機関(地方公共団体・大学等教育機関・民間研修機関)
③ 日本防災士会
④ 全国郵便局長会
選考委員会(委員長:原 正之理事長)は、前掲推薦依頼先より推薦のあった団体・個人について2024年2月1日から2024年3月19日までの期間において検討した結果、2024年「防災士功労賞」として8受賞者を選考いたしました。 なお、「防災士特別功労賞」受賞者については当年度該当者はなしと判断いたしました。
【団体】
① あらお防災人の会 様(熊本県)
② 伊都・橋本防災士の会 様(和歌山県)
③ 山口県長門南部地区郵便局長会 様(山口県)
【個人】
① 粟飯原 和宣 様(大阪府)
② 新城 格 様(沖縄県)
③ 蔭原 政徳 様(愛媛県)
④ 早川 澄男 様(愛知県)
⑤ 村山 央 様(奈良県)
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【団体】
あらお防災人の会は、2018年6月22日に設立され、会員13名で全員が防災士の資格を有し、その内4名が女性で会の活動を実施している。平時は地域のサロンや集会に出向き年に10~15回程度の防災講話を行っている。平時から荒尾市と連携し、市防災訓練において啓発ブースの協力の他、市主催の地域防災計画策定支援説明会や防災士養成講座において会員が講師を務めている。2020年7月の豪雨において、荒尾市社会福祉協議会から依頼を受け、災害ボランティアセンターの物資の管理と運営を担当し、早期の復旧復興に貢献し、他の模範となる活動を行っている。
伊都・橋本の会は、2007年8月26日設立され、現在26名が在籍し、25名が防災士として活動しており、その内10名が応急手当普及員の資格を持ち、小中学校、自治会や市民サークルへの出前講座は年間50を超え、災害に関する基本的知識、地域に沿った災害リスク、個人で備えるべきことや災害時の適切な行動等、地域住民の防災意識の普及・向上や啓発活動を行っている。また、AEDの使用方法等の普及を促す救急救命講習等も積極的に実施しており、他の模範となる活動を行っている。
山口県長門南部地区郵便局長会は、2011年2月20日から防災士活動を開始し、会員94名その内70名が防災士資格を取得しており、大型ショッピングセンター内において「防災café」を継続的に開催(共同)し、地震体験振動台による地震体験等の実施やFMきららの公開生放送に出演し、防災に関する広報、地域貢献活動や防災知識の習得のために防災士の資格の取得に力を入れている等の広報活動を実施している。宇部市社会福祉協議会と災害時における連携等を内容とした協定を締結し、2022年7月の大雨による災害が発生した際は、協定に基づき災害ボランティア活動を行った。2023年には、下関社会福祉協議会とも締結を行い、多年にわたり他の模範となる活動を行っている。
【個人】
大阪市や熊取町で消防士として約40年勤務し、2004年防災士取得後被災地で災害ボランティアとして活動を続けるとともに、熊取町の災害協力隊隊長を務めている。消防と防災士の経験と知識を活かし、防災講演や防災リーダー研修会等の講師を長年務め、広く町民の防災意識の向上に尽力した。日本防災士会大阪府支部では、第2代支部長として多くの防災士の模範として活動し、2023年8月、長年の防災活動が認められ熊取町の広報紙「広報くまとりKUMATORI」に粟飯原防災士の記事が掲載され模範的な活動を行っている。
2012年に防災士の資格を取得し、2017年に日本防災士沖縄県支部長を務め、現在は顧問として活動している。また、町内初の自主防災組織である「西原町台団地自治会自主防災会」の防災部長を勤め、防災士としての知識と経験をいかし、町内外において防災研修・防災講座等の講師を務め、新聞やラジオ等における防災啓発広報活動、その他の防災訓練等尽力した。2023年9月に西原町町長から、防災士としての経験と防災に関し専門知識があるものとして防災会議委員に任命され、地防災計画の策定に協力するなど、多年にわたり防災士として模範的な活動を行っている。
2012年に防災士資格を取得して、2020年から日本防災士会愛媛県支部の理事を務めている。高浜地区自主防災連合会会長を2005年発足時から務めており、地区内の全世帯を対象に防災調査を行って台帳を作成し、独自の防災マップを作って住民への啓発に貢献した。2018年7月豪雨では災害対応の中心を担い、以降はその経験を伝えるべく、避難所開設・運営訓練、各種防災訓練、研修会や講演回数が年間50回を超えており、長年に渡る活動は、防災士として模範的な活動を行っている。
「あいち防災リーダー会」(2003年設立)結成に参画した、2004年に防災士の資格を取得し、2008 年度から第2代 会長として6 年間、その後、相談役・啓発本部長を務めるなど、長年にわたって、同会の活動に携わり、防災士として活発に活動している。また、あいち防災リーダー育成支援ネット、あいぼう会、東海 防災・安心まちづくり隊の団体で要職を務めるだけでなく、防災士として住民の先頭に立って地域防災力の向上等に貢献し、愛知県や、あいち協働社会推進協議会が実施する防災人材育成事業や啓発活動等に尽力し、多年にわたり防災士として模範的な活動を行っている。
2012年に防災士の資格を取得し、NPO法人奈良県防災士の会員として、年15~20回防災講話、避難所開設・運営訓練、マイタイムライン研修、HUG研修、自主防災会の研修等の活動を行っている。また奈良県安全・安心まちづくり推進課の委嘱を受け、奈良県安全・安心アドバイザーとして、防災士の知識や経験を活かし、防災意識の普及啓発に努めるとともに、明日香村の災害時には、災害復旧支援にも積極的に取り組んでいるおり、防災士として模範的な活動を行っている。
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