[紹介記事] 辰野町公民館分館長、区長等として自主防災組織の設立など地域の防災活動に取り組まれていた有賀さん。平成17年に防災士資格を取得して、日本防災士会創設の初期段階から一貫して防災士として活動し、この間、長野県支部を立ち上げ支部長として活動されました。
現在は辰野町防災士連絡協議会を約30人で立ち上げて、会長として活動されています。地域での防災講演、防災訓練指導の実績が評価され、平成25年辰野町から避難所データベース作成等の業務を受託しました。全避難所の見取り図、施設利用計画、避難所立ち上げ計画等の作成に当たるなど、防災士として模範的な活動を実施されています。
地域に根ざし、避難所訓練や公開講座
<2018年10月>辰野町防災士連絡協議会で公開講座を実施
台風24号直撃の平成30年9月30日(日)午後1時30分より、私が会長を務める辰野町防災士連絡協議会主催にて防災公開講座を開催しました。
会場は、辰野町役場 時間は午後1時30分~16時。
講師:長野気象台 次長 春原城辰先生
演題:「台風24号について」
「天気図及び防災気象の読み方、自然災害について」の2講演でした。
辰野町防災士連絡協議会結成は平成28年4月1日。役場総務課危機管理係が事務局担当として発足いたしました。
演題の台風24号については、当日わが町が通過の中心に当たる可能性が極めて高い事から、急遽お話をいただきました。
身近な、防災士同士が連携を深めるとともに、スキルアップの向上を目指し設立した会です。今後も年に2~3回の講座を開催しますが、自然災害の多い現在は公開講座として一般の方にも聴講してもらいます。
- 会長挨拶
- 講師 長野気象台次長 春原城辰先生
<2018年9月>辰野町総合防災訓練「避難所開設・運営実践訓練」講演
平成30年9月2日(日曜日)午前8時~9時30分 辰野町新町公民館にて、辰野町総合防災訓練「避難所開設・運営実践訓練」講師を務めました。
当日は、NHK、ケーブルテレビ、新聞社2社が取材してくれました。
18・19日は町内で防災講演・訓練、26日は長野県松川村にて防災講演・ワークショップ実施しました。
28・29日は岡山県倉敷市真備町へ行ってきました。
<2018年7月>訓練会場が、まもなく避難所
平成30年6月21日に、木曽町木曽福島の「木曽町文化交流センター」にて防災講演と避難所開設実技訓練を実施しました。
この度の集中豪雨で、その訓練が行政も住民も活かされたと木曽町と地区住民の方から感謝の言葉とメールが届きました。
- 昨年新築された会場
- 昨年新築された会場
- 防災講演
- 実技訓練
長いこと、避難所開設・運営訓練を実施してきましたが訓練会場が、訓練まもなく「避難所」となったケースは今回が初めてです。
「避難勧告」は6日早朝の4時過ぎに発令された。木曽川の水位が警戒区域を超え、また、有名な木曽川の崖屋造に危険が生じたために、流域の4カ所に避難所を開設したとのこと。今は、「避難勧告」も解除となり皆さん安堵していますとの事でした。
引き続き避難所開設・運営訓練を担当することになりました。
- 平時の木曽川と崖屋造
<2017年10月>保育士への訓練指導
昨年度に引き続き、本年度も町保育士会主催の町内全ての保育園へ「避難及び避難経路の確認と避難所開設」の指導に回っています。
昨年度は各園の台地及び園内外の危険箇所の確認を実施しました。本年度は、「災害時の避難の方法と避難経路の確認及び避難所開設受け入れ」までの訓練を含めた講座を10月末までを予定し実施しています。対象は、正規の保育士さんのみで臨時職員の方は含まれていません。「延長保育時間の場合の対応は?」と聞くと、延長保育の場合は必ず正規職員が一名就きますからと。「初めて避難所開設の話を聞いた」とか「私たちがどこまでやればいいの?とかの意見が多く、予定された時間で終わることはありません。初めに話す阪神・淡路大震災時の子どもの様子や医療活動には特に興味を持たれています。
昨年度、この話をお受けした時に、「子どもの命を預かっているのだから真剣にね」と念押しをして引き受けました。義務的にされる講座なら一箇所に纏めて欲しいと要望したところ、是非各園ごとに指導してとのことでした。
避難所開設・運営訓練に使用するのは、「台地と避難、避難所開設・運営」のスライドと平成25年度に私が作成した町内すべての「避難所データベース」と16問題です。
全国的にも、ここまでしているのは珍しいのか、いま、遠方より視察の問い合わせが何箇所かきています。
平成15年に長野県災害ボランティアコーディネーターになってから地域の防災活動を始めました。平成17年防災士になり、日本防災士会長野県支部を立ち上げましが、意とする活動出来ず、平成26年を持って支部長を辞退(地元区の区長就任のため)しました。平成19年より、町社会福祉協議会の嘱託として「災害時住民支え合いマップ」の作成サポーターをしながら、平成29年、年末位から町の地域防災計画の作成にもとりかかる予定です。平成28年辰野町防災士連絡協議会を町が設立し、現在はその会長を務めています。
一防災士として、地域のためにできることがあれば何でもしていこうと思っています。
<写真は保育園での講座、私の仕事場、最近の防災講演新聞掲載です>